大政奉還150周年記念 天神さん子ども将棋交流大会


 京都府支部連合会事業局長

           廣田 長己


 8月6日(日)京都市の北野天満宮にて「大政奉還150周年記念 天神さん子ども将棋交流大会」を開催しました。

 長い戦乱に明け暮れた戦国時代は最後には徳川がまとめ上げました。以後、徳川将軍家の下250年以上に渡る統治が続きました。しかし、諸行無常。その長い太平の世も終わりを迎えます。勤皇の志士が天皇中心の政体にするべきだと倒幕の動きが活発化しました。そして15代将軍、徳川慶喜の大政奉還が明治維新に至る大きな流れを作りました。鎌倉時代から始まった武家による政治が終わり、日本が近代化に踏み出す大きな歴史の転換点となりました。今の日本の繁栄は大政奉還に始まったとも言えます。政治の実権を朝廷に返した徳川幕府のために働いた人々。その徳川幕府を倒し、西洋の列強に負けない天皇中心の近代国家を作るために活躍した人々。それぞれの志に思いを馳せながらこの将棋大会を企画しました。

 私たち(京都府支部連合会)は学問・芸能の神様として全国に知られる北野天満宮が開催場所としてふさわしいと考えました。江戸時代、天神さまがおまつりされたり、菅原道真公のお姿を描いた「御神影」が掲げられた寺子屋普及し、庶民に教育を担ってきました。その寺子屋による教育水準の高さが日本の近代化に大きく貢献しているのは間違いありません。今後も学問や教育が国家の発展の礎石となること、歴史と文化の町京都から、文化としての将棋の発信をするのにこの上ない場所と思い、橘宮司様にお願いをいたしました。橘宮司様が以前米長元会長の講演を聞かれて感銘を受けられていたこともあり快諾してくださいました。

 台風5号が迫る京の都に近畿一円の小中学生65名が集いました。日本将棋連盟からは桐山清澄九段・大石直嗣六段・西田拓也四段・藤井奈々女流三級が駆けつけてくださいました。会場の北野天満宮社務所大広間は神韻とした雰囲気でみな緊張の面持ちでのスタートでしたが、来賓の門川京都市長と桐山九段の平手での公開対局で、市長の優勢勝ちが宣せられたところで一気に場が和みました。いよいよAクラス(有段者)Bクラス(級位者)に分かれての熱戦が始まります。厳かな大広間で続けられる選手達の熱戦と引率の保護者の皆さんの熱い眼差しに北野の天神さまも満足されたことと思います。参加者の中には、香港在住で、夏休み滋賀県に帰省中の小学生がいました。香港で中国人に将棋の手ほどきを受けたという腕前をのびのびと発揮し、見事Bクラス3位に入賞しました。会場からは惜しみない称賛の拍手が起きました。

 ご協力いただいた皆さんのおかげで大会は大成功に終わりました。感謝しかありません。橘宮司様からも来年度以降もぜひ北野天満宮で開催してくださいとのお言葉をいただきました。これからも京都府支部連合会として将棋を普及するという使命に邁進したいと誓いを新たにしています。